山田会長は「家電メーカーも勢力図が変わった」とみる

山田会長は「家電メーカーも勢力図が変わった」とみる

 家電業界で「10万円ドラム」に代表される格安洗濯乾燥機の商戦が活発化してきた。ニトリホールディングス(HD)が2024年11月に9万9900円で投入したドラム式洗濯機は発売4カ月で計画比2.5倍を売った。ヤマダHDも4月末から10万円台のプライベートブランド(PB)商品「RORO(ロロ)」の販売を始めた。ニトリの挑戦を受けたヤマダHDの山田昇会長は同社への対抗意識をむき出しにした。今後は日本市場でシェアを高める中国勢や家電事業を強化するアイリスオーヤマの出方も無視できない。山田会長と上野善紀社長に戦略を聞いた。

 --ニトリを意識したのですか。

 山田氏「当然だ。発売直後から『売れている』という情報が入り、開発を指示した。ニトリが出していなければ商品化していない」