アナログレコード人気が勢いづいている。「シティポップ」の名盤を入手しようと世界からファンが押し寄せ、中古盤の単価は9年前の2.6倍で推移する。竹内まりやさんの作品には3万円以上の値が付く。新曲でも発売が相次ぎ、レコード国内生産金額は35年ぶりに70億円を超えた。

 3月中旬、タワーレコード渋谷店(東京・渋谷)は午前中から多くの人でにぎわっていた。客の9割近くは外国人。同店によると、米国や韓国、中国などから「日本だから出会える逸品」を求めて来店するのだという。米国在住のホーキンスさんもその一人で「初めて見るレコードが多くある」と興奮気味だ。

レコードを買い求める外国人客でにぎわう(東京都渋谷区、タワーレコード渋谷店)