高機能な生理用品が増えている。肌に優しいコットン素材や定番のナプキン以外のショーツ型の消費も広がり、平均価格は3年で2割以上高まった。生理は仕事や学業のパフォーマンス維持にも影響する。個人の生活スタイルや体調に合った商品を選んで買う傾向が強まっている。

 東京都内の会社員女性(39)は数カ月に1回、ドラッグストアでオーガニックコットン製の生理用ナプキンを買う。「肌がかぶれるのを避けたい。少し値段が高くても快適さを優先する」と話す。都内の会社員女性(24)も「かぶれや生理痛が重かった経験からナプキンの質にこだわるようになった」と語る。

 全国スーパーなどの販売情報を集めた日経POS(販売時点情報管理)によると、生理用のナプキンやショーツなどを含む「生理用品」の平均価格は2月に348.9円と前年同月比で5%上がった。