ヒット商品は一時的な話題型と持続型に大別される。時代の流れを捉えた話題型ヒットの誕生は決して簡単なわけではないが、持続的に成長することは話題作り以上に困難を極める。
今回は持続型ヒットの代表として王将フードサービスが運営する「餃子の王将」を取り上げる。事件に巻き込まれたり、過去2年間ほどで4回も値上げもしたりする中、既存店売上高は11月時点で38カ月連続のプラスと好調ぶりが際立つ。
様々な分野での値上げが続く中、消費者の節約志向は強まり、王将やハイデイ日高、サイゼリヤのようなコストパフォーマンスの高い外食は強い。もっとも外的環境だけではない。長期的な視野でのメニューや店作り、人材育成など確かな戦略で好結果を導いている。