食材費の上昇が食卓の風景を変えている。総務省の家計調査報告によると3人家族の食費は2024年8月に年末以外で初めて9万円を超え、支出に占める割合が30%を突破した。食費を抑えようとすると単価の高い肉類は使いにくく、もやしなど安価な食材の登場頻度が増えている。
「一つ一つはたかが10円の値上がりでも、積もり積もればすぐ月数千円単位で食材費がかさんでしまう。家族3人分の食材費を月2万円台で維持するのはとても難しい状況です」。SNSで節約レシピを発信しているmemi(メミ)さんは頭を悩ます。
2万円とは1家庭の「節約献立」の目標とされてきた金額。メミさんのレシピは夕ご飯の食材費が1人100円台などに抑えられ、様々な工夫が凝らされている。月2万円に近づくには、非常に役に立つ「参考書」だ。