安全保障に農業の視点/有機栽培で自給率改善を
連日、食料品の値上げが報道され、ランチの度に財布の中身と相談することが増えた。気候変動、新型コロナウイルス禍に続いて、ロシアのウクライナ侵攻が穀物、エネルギー価格の高騰に拍車をかける。いずれも日本は輸入に頼っており、影響は深刻だ。米国の事情に詳しいジャーナリストの堤未果さんは昨年、新著「ルポ 食が壊れる」を出版。「農業が巨大企業のマネーゲームにさらされ、食料危機の温床になっている」と警告する。打開策を探る中、注目するのは豊岡市の循環型農業という。「食」をキーワードに話を聞いた。(津谷治英)
残り文字数 2483 文字 記事全文 2751 文字