2022/08/15 14:00
総合スーパー、ダイエーを核とする巨大流通グループを一代で築き「カリスマ経営者」といわれた中内功氏(1922~2005年)にとって、神戸はふるさとである以上の特別な地であっただろう。
父親が営んでいた神戸市兵庫区の薬局で、小学生の頃から店番をした。太平洋戦争の激戦地から復員すると、三宮の闇市で医薬品のブローカーとして辣腕(らつわん)を振るった。大阪で始めた「主婦の店ダイエー」をすぐに神戸にも開き、全国展開の礎とした。
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