深ヨミ

(1)<番外編>「獣がい」、プラスに転じる手立て模索

2022/04/08 22:00

■ニホンザル(丹波篠山市)


 サルに限らず、獣害対策の基本は集落を「えさ場」として認識させないこと。収穫されず野菜が放置されたままの田畑はえさ場となり、人家近くまで侵食した雑木林ややぶなどは動物の隠れ場となる。獣害の背景には、動物の個体数増加だけでなく、こうした集落側の環境にも原因があるとされる。野生動物を集落に居着かせないための予防策に加え、専門家は、その背景にある過疎・高齢化を踏まえた対策の重要性を指摘する。


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