【ニューデリー共同】インド警察は26日、北部ラダック地方の独立を求める著名な活動家のソナム・ワンチュク氏を逮捕した。ワンチュク氏は24日、同地方の州昇格などを要求し4人が死亡したデモを主導しており、地元メディアは挑発的な発言で暴徒を扇動した疑いがあると報じた。デモ隊側を壊滅させるための摘発とみられる。
ワンチュク氏はラダック地方で教育改革に力を注いだとして、2018年に「アジアのノーベル賞」といわれるマグサイサイ賞を受賞している。
ラダック地方はパキスタン、中国と領有権を争うカシミール地方にある。デモは中心都市レーで実施され、一部が暴徒化したため、警察が催涙ガスなどで制圧、死傷者が出た。