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スタート直後から飛び出す男子・西脇工の1区長嶋幸宝(28)
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スタート直後から飛び出す男子・西脇工の1区長嶋幸宝(28)
男子・西脇工の1区長嶋幸宝(左)からたすきを受け、駆け出す2区小田伊織
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男子・西脇工の1区長嶋幸宝(左)からたすきを受け、駆け出す2区小田伊織
男子1区で区間賞に輝いた西脇工の長嶋幸宝(左)から2区小田伊織へたすきリレー=京都市内
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男子1区で区間賞に輝いた西脇工の長嶋幸宝(左)から2区小田伊織へたすきリレー=京都市内
スタート直後から飛び出した男子・西脇工の1区長嶋幸宝(右)=25日、京都市のたけびしスタジアム京都
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スタート直後から飛び出した男子・西脇工の1区長嶋幸宝(右)=25日、京都市のたけびしスタジアム京都
男子1区区間賞に輝いた西脇工の長嶋幸宝(左)から2区小田伊織へたすきリレー=京都市内
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男子1区区間賞に輝いた西脇工の長嶋幸宝(左)から2区小田伊織へたすきリレー=京都市内

 全国高校駅伝は25日、京都市のたけびしスタジアム京都を発着するコースで行われ、7区間42・195キロで争った男子で2年連続33度目の出場となる兵庫の西脇工(長嶋幸宝、小田伊織、藤田大智、新妻玲旺、稲見峻、江上天晴、上田翔大)は、2時間4分16秒で6位入賞を果たした。

 号砲とともに抜け出し集団を引き離す。西脇工の1区長嶋はまるで昨年のリプレイを見るような展開で駆け出した。だが、結末が違う。前回失速した中間点を越えても、後続の追随を許さない。残り3キロで表情をゆがめながら「この苦しさを味わえるのは飛び出した自分だけ」。優勝8度を誇る名門で初の1区区間賞。最後まで逃げ切った。

 20年ぶりの栄冠へ、1区で絶対に失敗は許されない。集団にのみ込まれたら、転倒したら…。レースについて考えるほど「怖かった」と重圧に押しつぶされそうになった。前夜は何度も目が覚め、朝食も喉を通らない。招集所に向かう直前、嘔吐(おうと)した。

 それでも勇気を持って前に出た。「昨年と同じやり方で勝ちきれば次走者が自信を持てる」。中盤には、がむしゃらに走った1年前にはなかった冷静さで後続との距離を考え、「後半のために脚をためた」とペースを落ちつかせた。

 たすきを渡す直前には、2010年に1区区間賞を獲得した「尊敬している」西池和人(須磨学園)と同じ投げキッス。2位に19秒差をつけて、チームを勢いづかせたのは間違いない。

 自分を貫くレースに「世界で戦える器を感じさせてもらった」と足立監督。卒業後は実業団の旭化成に進み、トラックで世界を目指す。3年間追い続けた頂点には届かなかったが、「全員が楽しく走れた」。エースはすがすがしく笑った。

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