全国高等学校グローバル観光コンテスト(観光甲子園)の決勝大会進出校が20日発表され、国内部門10校に赤穂高校(兵庫県赤穂市)定時制が関西で唯一選ばれた。同校は2年連続の決勝進出。塩の町・赤穂を走って巡るユニークな企画「赤穂ソルトラン」が評価された。
予選を通った46校50組が外国人観光客を地元に呼び込む3分間のPR動画を制作し、競った。
同校3年の5人は、台湾のマラソン愛好者ら向けに日本遺産「『日本第一』の塩を産したまち 播州赤穂」の文化財などを巡る約21キロのコースを設定。試走するメンバーの姿を撮影した。10月の「坂越の船祭」や赤穂海浜公園「塩の国」の塩作りも体験。台湾で使う漢字の繁体字で赤穂を「塩の王国」とPR。「一緒に赤穂を走りましょう」と呼び掛けた。
5人は「ここまで来たら優勝を」「先輩の銅賞以上に」などと意気込む。
海外部門はハワイで取材した灘高校(神戸市東灘区)など5校が決勝に出る。決勝は国内部門が1月25日、海外部門が同26日、いずれも午後1時から神戸ポートオアシス(神戸市中央区新港町)で行われる。動画は、観光甲子園の公式サイトで公開している。(坂本 勝)