西宮市長選
4月15日投開票
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今村岳司・前兵庫県西宮市長(45)の辞職に伴う同市長選は15日投開票され、無所属新人で元衆院議員の石井登志郎氏(46)が、元兵庫県議の吉岡政和氏(43)=自民、公明推薦=ら無所属新人の5人を破り、初当選を果たした。石井氏と吉岡氏はわずか108票差で、結果判明は16日未明までもつれ込んだ。
豊富な行政経験をアピールした無所属新人の本井敏雄氏(67)だったが、思うように得票を伸ばせなかった。
立候補表明後の昨年12月以降、60回以上タウンミーティングを重ねた。県職員の経験や元西宮市副市長の実績を強調する一方、今村岳司前市長の振る舞いが西宮の評判を失墜させたと指摘し、「行政の品格と信頼を取り戻す。今回の選挙は市民の選択の目が試される」と繰り返した。
選挙戦では河野昌弘元市長らも応援に駆け付け、無党派層を狙って駅前や商業施設周辺にも積極的に立った。足を止めて演説に聞き入る市民の姿もあり、序盤には陣営も手応えを感じた。
だが終盤、支援者を前に「苦戦している。有権者にまちの将来像を提示しきれていない」と漏らした本井氏。最後まで支援の輪は広がらなかった。(風斗雅博)







