2024年10月に神戸市須磨区で開かれた「第3回こども震災学校」では、阪神・淡路大震災で大きな被害を受けた千歳地区につくられた千歳公園を見学しました。地域で被災し、次男を亡くした崔敏夫さんと、芦屋市の自宅が全壊し、小学校教諭として避難所運営をした田村勝太郎さんのお話を聞きました。参加した子どもたちの感想文を、一部抜粋して紹介します(漢字などの一部を新聞表記に合わせて直しています)。
◇神戸市須磨区 小学5年 大西凜さん
「公園にはたくさんの防災器具がある」
千歳公園にはシェルターや防火水そうなど、じしんがあったときにつかえる防災器具がたくさんあることを知りました。井戸水もあるからトイレなどもできたり、防災そう庫のなかにじしんのときにやくだつものがはいっていたりして、じしんが起こったときにたすかるからいいなと思いました。仮設トイレはふつうの人だけじゃなく、しょう害者もつかえるトイレがあるから便利だと思いました。防災器具はふつうのとちがうから使ってみたいです。
◇神戸市北区 小学5年 古林このみさん
「話を聞いて思ったこと」
話を聞いて思ったことは三つあります。一つ目は、公園などには、たくさんのせつ備があるんだなと思いました。しょう害者にも対応しているかせつトイレや、休けいする所がきゅうご用のシェルターになるなど、災害時にしょう害者も使えるように考えられているんだなとあらためて思いました。二つ目は、命のことです。自分が生きていないと、家族や友だち、ほかの知り合いの人全員が悲しむし、ほかの人を助けることもできなくて、悲しいことしかないので、今をがんばって生きようと思いました。三つ目は、自分だったらです。もし、自分がひなん所にいたら、年上だったら、みんなを笑顔にしよう。また、笑顔になってくれてうれしい。自分も大変な思いをしたけど、もっと大変な思いをしている人もいると思うから、ひなん所を明るくしようと思いました。
◇淡路市 小学5年 上田楓さん
「阪神・淡路大震災の教訓とおそろしさ」
私は、震災学校にきて、学んだことがあります。千とせ公園の防災の道具を見せてもらったり、語りべさんに話をしてもらったりして、心に残ったことは五つあります。
一つ目は、千とせ公園の防災資機材庫を見せてもらい、休けい場所がテントみたいになったり、「こんなものまであるんだな」と思うような道具がたくさんあったりして、いろいろなことを考えられているなと感じました。
二つ目は、動画を二つ見て、本当に自分が体験したみたいでこわかったし、あんなに大きい火事も見たことないぐらいはく力があって心に残りました。道で布とんにくるまっていた人もいて、「一月だったら寒かっただろうな」と思いました。
三つ目は崔さんの話を聞いて、私も家族を亡くしたら、立ちなおれないと思うし、つらいと思いますが、それでも自分の命を守っていくためにひなん訓練など、一生けん命がんばろうと思います。
四つ目は田村さんの話を聞いて、子どもでも、大人が元気がでるように、子どもだからできることをやれたらなと思います。地震のときはこんらんしてしまうかもしれないけど、そんな時こそできたらすてきだなと思います。
五つ目は命の大切さです。べんきょうがむずかしくて生活がいやになったり、まちがってしまったりしたら自分がいやになるけど、人の命をすくうかもしれない自分の命を大切にすることが大事だと分かりました。
震災学校でいろんなことが分かりました。崔さんや田村さんみたいに、今日分かったことを大人になったら若い子たちに伝えていこうと思いました。
◇神戸市長田区 小学3年 堀心春(みはる)さん
「いろんなことをしったよ」
ちとせ公園にじしんがおきたときや、かじがあってもだいじょうぶでいられるひつようなものがたくさんあったのをはじめてしった。火につつまれていたのは、はじめてしった。はじめに見たビデオを見て、火は、おおくまちはぼろぼろでびっくりしました。多くの人がいっぱいしんでびっくりしたし、ちょっとこわかった。じしんは、とってもこわいことだとわかった。
◇神戸市須磨区 小学3年 大西縁さん
「ぼうさいどう具がいっぱいあった」
ちとせ公えんには、ぼうさいする物がいっぱいあります。ぼう火水そうには、ポンプやホースがあります。ぼう火水そうからホースをとおして、火をけします。これがぼう火水そうです。
水どうがとまっても、使えるトイレがあるのが知りませんでした。水どうがとまっても使えるトイレがあるのは、べんりだと思いました。
ハンドルを回すと、い戸水が出てくるのもすごいと思いました。トイレとか、しょうがいをもっている人もいけるトイレがあるのは、しょうがいをもっている人にしては、べんりだと思いました。
◇淡路市 小学2年 上田夏穂さん
「しあわせにできるように」
わたしは、話をきいて、三つわかったことがあります。
一つ目は、じしんはとてもこわいことがわかりました。
二つ目は、生きることの大切さです。
三つ目は、子どもでもいろいろたすけになれることです。
わたしは、こまっている人を一人でも多くたすけられる人になれたらいいなと思いました。わたしは、もっとじしんからたすけられる人が多くなることをねがいます。
自分のいのちと、人のいのちどちらもたすけられる、そんな人になれたらいいなと思っています。
これからもじしんのことをたくさんしらべて、すこしでもたすけられたらいいなとおもっています。じしんはとってもいいべん強になったなとおもいました。
◇神戸市長田区 小学1年 堀壱誠さん
「じしんのこわさ」
じしんってこわかったんだ。
◇神戸市北区 幼稚園年長 古林つむぎさん
もっとべんきょうしたい。ぼうさいといれ、みなとのもりでつくった。じしんはすごいこわいんだなとおもいました。