■校庭で友だちとおにぎりを食べた(当時小学2年、西宮市)
学校の校庭で、配給されたおにぎりを友達と食べたことで、一気にほっとしたのを覚えている。=わかめさん(現在30代)
■母親が頭を洗ってくれた(当時中学1年、神戸市東灘区)
水が出た時、そのありがたみにすごく感謝した。学校で配られた炊き出しや温かい食事にものすごく感激したし、普段食べ慣れている菓子パンもびっくりするくらいおいしかった。ガスが使えずお風呂に入れない時期に、母親がお湯を沸かして頭を洗ってくれてうれしかった。大学が講義室を貸してくれ、「いつもと違う大人な場所」での勉強は行き帰りが楽しかった。周りの大人が一生懸命に自分たちの事を考えて対応してくれているのが、ものすごくうれしかった。=あいこさん(40代)
■先生に会えた(当時小学4年、神戸市灘区)
避難所に出勤してきた先生に会えたこと。「無事やったんやね!」と声をかけてくれたこと。こんな状況でも、無邪気に過ごしていた四つ下の妹の姿。これらが私の中ですごくほっとしたことです。=もちさん(現在30代)
■他府県のナンバープレートを見て(当時高校2年、神戸市垂水区)
日本全国から他府県のナンバープレートをつけた給水車が着てくれたことがうれしかったです。=つばめさん(現在40代)
■ボランティアの人たちが…(当時小学5年、神戸市長田区)
自衛隊の人たちやボランティアの人たちが、温かかかったこと。かるもプール(当時)のお風呂に入ったこと。寒いけど炊き出しは温かくておいしかった。=カカポさん(現在40代)
■学校が再開(当時小学6年、神戸市垂水区)
学校が再開し、友達や先生に会えたこと。=かおりんさん(現在40代)
■電話がつながった(当時高校1年、神戸市須磨区)
電話がつながって、父の会社の人から電話がかかってきた時、知らない人だったけどほっとして涙が出ました。=トットさん(現在40代)
■福岡県の小学校から励ましの手紙(当時小学4年、神戸市須磨区)
久しぶりに学校に行って、友だちや先生に会えたこと。接点がなかった福岡県のある小学校から、励ましの手紙や励ましのメッセージが書かれた本にはさむしおりが小学校に届けられ、一人一人に配ってもらったことに、とても元気をもらいました。=原っぱさん(現在30代)
■当たり前のことが幸せ(当時中学1年、神戸市西区)
電気、ガス、水が止まる経験を初めてしました。水が復旧し、お風呂、トイレが不自由なく利用でき、お米が普通に炊けることなど、ごく当たり前のことが幸せなことなんだと気づきました。=みきさん(現在40代)
■助け合う大切さを実感(当時小学6年、西宮市)
子どもだけで小学校の体育館に避難していた時、温かいおにぎりを避難所のみなさんが作ってくれ、家がつぶれていない私たちにも分けてくださったとき、助け合うことの大切さを実感した。=みささん(現在40代)