■欠かせぬ原料の安定確保/自治体の資源ごみで回収へ

 排出する二酸化炭素(CO2)の多さから「飛び恥」という言葉まで生まれた航空業界で、脱炭素化に向けて世界的に注目を集めるのが、使用済みの食用油など油脂原料を再生した「持続可能な航空燃料」(SAF=サフ)だ。日本では5月、国産SAFの旅客機への供給が関西空港でスタート。神戸空港でも秋までに、台湾のスターラックス便で使用が予定される。日揮ホールディングス(HD、横浜市)でSAF事業チームプログラムマネージャーを務め、廃食用油を原料に国内初の大規模製造事業を手がける西村勇毅さん(43)に、SAFを取り巻く環境について聞いた。(大島光貴)