三木

  • 印刷
「防災かまどベンチ」を製作した中山直樹さん(右)と、指導した閑念好彦主幹教諭=小野市片山町
拡大
「防災かまどベンチ」を製作した中山直樹さん(右)と、指導した閑念好彦主幹教諭=小野市片山町

 小野工業高校(兵庫県小野市片山町)定時制4年の中山直樹さん(19)が、コンクリート製の「防災かまどベンチ」を7基製作した。普段は上面に木の板を置いてベンチとして利用。災害時には木材などを中で燃やし、暖房や調理器具に転用できるアイデアグッズ。21日に西脇北高校(同県西脇市郷瀬町)に寄贈する。

 小野工業高定時制の「課題研究」の一環。被災地などでボランティア活動に取り組む西脇北高の依頼を受け、防災かまどベンチ製作を決めた。小野工業高定時制機械科の閑念(かんねん)好彦主幹教諭の指導の下、昨年の2学期から製作に励んできた。

 「コンクリートを使ったのはこれが初めて」と中山さん。頑丈なかまどを作るため、木製の枠を作ってコンクリートを流し込む作業を続けた。均等にコンクリートを入れるためには、一定の技術を要する。厚さの違いで、固めた素材にヒビが入ることもあったが、改良を重ねて完成までこぎ着けた。

 かまどは立方体で、上面と下面が開いている。側面には四角や丸形の穴を開けて空気の出入りを良くしているほか、上部に数本装着した金属の棒で、鍋や燃料を置けるようにした。

 中山さんは「丁寧に作業した。誰かの役に立つものを作れてうれしい」と満足そう。閑念教諭は「中山君は1人でこつこつと真面目にやってくれた。いいものができたのでは」とねぎらった。(杉山雅崇)

三木小野工業高校
三木の最新
もっと見る
 

天気(9月7日)

  • 34℃
  • 27℃
  • 20%

  • 36℃
  • 24℃
  • 40%

  • 35℃
  • 26℃
  • 20%

  • 35℃
  • 25℃
  • 30%

お知らせ