読者からの投稿作品を紙面で掲載する「神戸新聞文芸」のエッセー・小説部門で、7月に入選した作品を紹介します。

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「遺骨の遺志」 坂本ユミ子・作

 海子は仏壇の前に座りオリンを鳴らした。

「お義父さん、お義母さん、おはようございます。今日も一日、無事に終わりますよう、お守りください」