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5月に久しぶりの舞台を終え、笑顔をみせる河東けい=ピッコロシアター
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5月に久しぶりの舞台を終え、笑顔をみせる河東けい=ピッコロシアター

 関西で約70年にわたって演劇活動を続ける河東(かとう)けい(96)=神戸市東灘区=が、ライフワークとする舞台「母」を27日、尼崎市南塚口町3のピッコロシアター中ホールで上演する。劇場での公演は今回が最後になるという。

 河東は神戸育ちで、1957年に劇団・関西芸術座(大阪市)の創立に参加。「奇蹟の人」のサリバン役などで知られ、演出家としても活躍した。

 「母」は三浦綾子の小説が原作で、拷問死したプロレタリア作家・小林多喜二の母親の物語。93年に一人芝居として初演し、2015年からは「ひとり語り」と銘打った朗読スタイルで上演を続けてきた。

 19年からは入居した高齢者施設などで規模を縮小して行うことにしたが、新型コロナウイルス禍で中断。今年5月、1年10カ月ぶりの公演がピッコロシアターで実現すると、観客が詰めかけた。

 日常生活では物忘れが目立ち、体力の衰えも心配されたが、約2時間を語り通し。「台本を見ることもあまりなく、ここまでできるとはと感心した」と、主催した神戸芝居カーニバル実行委員会の中島淳(82)。「まだ見たことのない人のためにも、もう一度劇場でと企画した。多くの人の心に残る舞台になれば」と話す。

 午後2時開演。先着予約160人。前売り3千円、障害者・高校生以下2500円。予約はTEL090・1914・4907

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