神戸市中央区と兵庫区で男性2人が撃たれて死傷した連続発砲事件で、現場となった兵庫区の民家に住む建設会社の男性社長(59)が1日、神戸新聞社などの取材に応じ、死亡した男性と、殺人未遂容疑で逮捕された無職亀谷直人容疑者(79)の側から、小豆島(香川県)の土地を購入するよう求められていたと明らかにした。購入は拒否したという。
兵庫県警もこうした情報を把握。土地売買を巡るトラブルが事件につながった可能性がないか、事実関係を慎重に調べる。
社長によると、死亡した会社経営の男性(58)から5月ごろ電話があり、土地購入を持ちかけられ「亀谷さんから買ってやってほしい」と求められた。
社長は小豆島で砕石事業を手がけているが、容疑者との面識は「全くない」と説明。商談対象は自社の砕石工区の隣にある工区で、断った後は音沙汰がなかったという。
30日昼、自宅駐車スペースのシャッターを突き破って乗用車が突っ込み、直後に銃撃が発生。駆け付けた兵庫署員が容疑者を逮捕した。
社長は東京出張中だったが、携帯電話のビデオ通話を使って逮捕前の容疑者と会話したという。容疑者は「社長にお会いしたかったんです」と話し、小豆島の土地にも言及したが、社長は「支離滅裂でかみ合わないと感じた」と語った。
社長は「接点もなく、なぜうちに来たのか動機も分からない」と述べた。
一方、事件で死傷した2人と亀谷容疑者が事件発生時、同じ車に乗っていたことが捜査関係者への取材で分かった。県警は死亡した男性と重傷を負った男性(54)が新神戸駅の付近まで容疑者を迎えに行き、合流したとみている。
運転は重傷を負った男性、助手席には死亡した男性、後部座席に容疑者が着席。中央区で男性が撃たれて死亡した後、運転していた男性は容疑者と一緒に兵庫区まで走り、民家の敷地内に止めた車内で襲われたとみられている。
亀谷容疑者の住居とされるマンションは、新神戸駅から約400メートル先にある。県警は容疑者が車に乗り込んだ経緯や合流の目的について捜査している。























