ガンダムといえば、こんな感じですが… ※画像はイメージです(Tsuboya - stock.adobe.com)
ガンダムといえば、こんな感じですが… ※画像はイメージです(Tsuboya - stock.adobe.com)

100円ショップのフィギュアを改造して作られた“コレジャナイガンダム”がXで注目を集めています。投稿主のくまだいさん(@oqPpSH1ZhXLW4zA)が公開したのは、Seriaで販売されている戦闘用フィギュアを複数の色で組み合わせ、プラモデルのパーツが付いている枠「ランナー」の“不要部分”だけでガンダム風の造形を再現した作品。あえて本家そっくりではない“コレジャナイ感”を残しつつ、胸のダクトや頭部アンテナまで手作業で作り上げた工程が支持を集めています。

投稿主がこの制作に挑んだきっかけは、Seriaのフィギュアに新色が登場したことでした。

「11月の初めに青、黄、緑の新色が出たというポストを見つけ、その瞬間に赤、青、白、黄と並べたらガンダムが浮かびました」

発売当初は赤と白の2色のみで、「面白いフィギュアが出たな」程度の印象だったといいますが、色が増えたことで“組み合わせの幅”に制作意欲が湧いたといいます。

このフィギュアの正式名称は「組み立て ポージング 戦闘フィギュア BATTLE FIGURE」。複数色が揃ったことで「それっぽいキャラクターやロボットが作れる」と、アイデアが一気に広がったそうです。

制作はまず、体のパーツを色ごとに組み替え、全体の配色をガンダム風に整えるところからスタートしました。そこに不要ランナーを加工して作ったパーツを貼り付けていきます。

「不要ランナーを縦に半分に切って“かまぼこ形”のパーツを作り、短冊状に切り分けて薄い長方形にします。それをさらに細く切って胸に3本張り付ければダクトになります。ランナーを削って尖らせれば頭のブレードアンテナにもできます」と工程を説明します。

ふくらはぎのボリュームが足りないときは、同じ色の太ももパーツを半分に切って貼り付けて調整したそうです。

こだわりは「市販のガンプラのパーツを一切使わず、自作で“ガンダムとして成立させる”こと」。その再現性の高さが、SNSで大きな反響を呼びました。

制作時間はガンダム、ガンキャノン、ジムの3体で約2時間半。後から制作した作品は5時間ほどかかったといいます。

材料は戦闘フィギュアのみで、使用した道具はニッパー、アートナイフ、ドリル刃(1.5~3mm)、ヤスリ、ピンセット、ガンダムマーカー、ABS用のセメダイン。「ガンダムだけなら赤・白・青・黄で税込440円」と、材料費の手軽さも魅力です。

最も気に入っているポーズは、ジムの“片足立ちバレエポーズ”。「片足立でなおかつ両腕を伸ばしても倒れず、安定して立っているところが良いです」と語ります。広い可動域と高い安定性が、このシリーズの面白さをより引き立てています。

この投稿には「模型の自由さを表現してくださりありがとうございます」「わざとカッコ悪く作っているセンスに脱帽」「ガンキャノンで腹筋崩壊した」「真似してみたい」など、称賛と笑いが入り混じった反応が多数寄せられました。

制作時に大切にしているのは「頭は最後に作る」こと。「説明書でも頭の組み立てを飛ばしておき、最後に取り付けたときに命を吹き込んだ気分になります」と語ります。

インスピレーションの源は、車で移動する際に目に入る建物や機械の外観。「構造を見るのが好きで、それが造形の発想にもつながっている」といいます。

色とパーツの組み合わせ、そして手作業のみで生み出された“コレジャナイガンダム”。自由な発想と工夫で完成した1体は、多くのユーザーに「自分も作ってみたい」と思わせる魅力にあふれていました。