未来を変える
脱炭素への挑戦

関西エアポート 学生の感想

2023/03/22

 


 中川弘子さん(国際人間科学部3年)


 取材を通して、「環境問題に対する身近なアプローチ」に関して改めて考えさせられました。


 脱炭素社会に向けた飛行機の燃料なんて、一消費者の私には程遠い話だと感じていました。しかし最終目標として、一般家庭からの廃油をSAFに活用しようと考えていると聞き、私たちの日常からでも貢献できることがあると実感しました。自宅で天ぷらやポテトを揚げた油が空を飛ぶ機体のエネルギーになるなんて夢のような話ですが、今後10年、20年の間に当たり前になるかもしれません。


 このサステナブルな取り組みが関西空港近隣だけでなく、世界中に広まれば、脱炭素社会に向けて大きく前進するのだと思います。


 伊藤樹里さん(大学院海事科学研究科2年)


 再生可能エネルギーや輸送機関の脱炭素化に興味があり、取材に参加しました。SAFが抱える課題について伺い、効率的なサプライチェーン(供給網)構築の難しさが印象に残りました。「国産SAFで航空機が飛ぶ」と聞くとあまりに壮大に思えますが、原料の廃食油は私たちにも身近なので、むしろ個人の力が不可欠だと思い、私の中でSDGsへのハードルが下がりました。


 しかし認知度は高いと言えず、廃食油の回収地域もまだ限定的です。供給網の構築には、SAFを知ることから始まると感じました。個々の力の結集として、日常的に廃食油が回収されるシステムが実現することを楽しみにしたいです。