ケルン 学生の感想
大坪日向子さん(文学部3年)
壷井社長が目指すのは、真の意味で「誰一人取り残さない」仕組みでした。シンプルであるけれども、徹底的に考え抜かれたこの仕組みは、常に誰かが疲弊することが当たり前になっている社会への課題意識と、パン職人の現場、そして社会的弱者の方々と直接深く関わってこられた「体験」なくしては生まれ得ないものだったと思います。
学校で学んだり、新聞を読んだりして、「このままの社会では駄目だ」と理解しただけでは一切、社会を変えることはできません。自分自身、現場に足を運び、体で感じること、すなわち「体験」が、社会課題への問題意識を高める最も有効な方法だと感じました。
松本奈々さん(国際人間科学部2年)
私にとってパン屋さんは、子どもの頃からワクワクする楽しみの場所です。そのパン屋さんが過去のデータを元に計画的に作っても、急な天候の変化や様々な要因で、パンが売れ残り、廃棄されるそうです。
ケルンは「ツナグパン」でフードロス問題を解決しながら、社会的弱者の自立を応援しています。廃棄予定のパンを送るのではなく、エシカルコインを通した支援が後々の生活に役立つという壷井社長の考えを知り、私も応援したいと思いました。息を吸うように、誰もが疲弊することなく支援を持続できるシステム。どんなパンが入っているかワクワクしながら私も購入し続けたいと思います。