その驚異的な繁殖力から「地球上最悪の侵略的植物」と呼ばれ、世界各地で分布拡大が問題になっている水草のナガエツルノゲイトウ(以下、ナガエ)。神戸市西区や淡路島、東播磨地域などの兵庫県南西部でも2016年以降、防除活動が繰り広げられている。その中心にいるのは、市民グループ「兵庫・水辺ネットワーク」(以下、水辺ネットワーク)に属する4人の男性だ。
炎天下の7月25日、兵庫県稲美町岡で、つるはしを振り上げる男性たちの姿があった。まるで荒れ地を耕すかのように黙々と土を掘り起こし、ナガエを根こそぎ取り除いていく。
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