かまぼこの生産工程について語る森田良さん＝神戸市東灘区向洋町西５、カネテツデリカフーズ六甲工場

　創業９４年の練り物メーカー、カネテツデリカフーズに勤める森田良さん（２８）は、水産大学校を経て入社し、６年目。主力商品のかまぼこと揚げ物の製造現場で、おいしく、効率よく作るための勘所を磨き、現在は後輩を指導する立場だ。就職活動を振り返り、「学んだことを生かす道へ進むよう教官に励まされ、今がある」と話す。（中村有沙）

　実家は京都市内で和菓子店を営んでいる。食品の製造に携わる両親の姿を見て育った。水産大学校を選んだのは、食に関する知識を学びたいとの思いから。水産加工品の製造を専門とする研究室に所属し、実際にかまぼこを作った。