数々の有名企業で経営に携わってきた上山健二さん。社長になっても売り場に顔を出すのは「現場にしか答えはない」との思いから＝神戸市中央区港島中町６

　名門私学から一流大学、金融機関勤務を経て、数々の有名企業で経営を再建－。異色の経歴を持つアパレル大手ワールドの社長、上山健二さん（５３）の原動力は「決めつけられることへの反発」だという。「東大卒だから、元銀行マンだから、ではなく、自分にしか進めない道を貫いてきた」と話す。（中務庸子）

　大阪市福島区で自転車店を営んでいた祖母の言葉が仕事選びの原点。