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部員不足乗り越え最後の夏 尼崎稲園の2人だけの3年生

2019.07.11 06:30
仲間のプレーに熱い視線と声援を送る尼崎稲園ベンチ=明石トーカロ球場
仲間のプレーに熱い視線と声援を送る尼崎稲園ベンチ=明石トーカロ球場

 7年ぶりに校歌を響かせた尼崎稲園には2人のリーダーがいる。エースで4番の吉川主将と、一塁コーチとして声をからした諸田。部員不足で試合ができない時期をともに乗り越えてきた3年生だ。

 入部前から部員が少なく、同期も最初から2人だけ。1年秋と2年春は公式戦に出場できず、勧誘に走った。「興味ない?」。1年生の教室に押し掛けては野球経験者を中心に声を掛け、今大会は15人を選手登録できた。

 大会前にはアクシデントもあった。練習中、諸田の顔面にボールが直撃し、手術を受けることに。約2週間で復帰したとはいえ、そばにいるのが当たり前だった存在を失った吉川は「あいつがいないとチームとして成り立たない」と痛感した。

 迎えたこの日の1回戦。同点とされ、なおも2死二、三塁の八回、伝令役の諸田が吉川の下に走った。「まだ大丈夫」。勇気をもらったエースは三振を奪い、直後の打席で勝ち越し打。高校最後の夏、忘れられない公式戦初白星を飾った。(有島弘記)

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