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ネットやギャンブル依存症の相談外来を開設した神戸大大学院の曽良一郎教授=神戸市中央区楠町7
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ネットやギャンブル依存症の相談外来を開設した神戸大大学院の曽良一郎教授=神戸市中央区楠町7

 若年層を中心に社会問題化するインターネットの過剰な利用。内閣府の調査では小中高生の7割以上がネットゲームをしているとされ、兵庫県の昨年の調査でもネット依存とされる子どもはおよそ10人に1人の割合となり、年々増加傾向にある。ネットゲームにはまる理由は何か。依存症相談外来を開設した神戸大大学院の曽良一郎教授に聞いた。

 -どんなゲームが依存症になりやすいのか。

 「ネット依存では女性がSNS(会員制交流サイト)などにはまりやすいのに対し、男性はネットゲームに熱中する傾向がある。特に依存性が高いのが、多人数がネットを介して参加する『MMORPG』と呼ばれるロールプレーイングゲームや、シューティングゲームなどだ」。

 「多くが『ガチャ』と呼ばれる有料の電子くじでアイテムやキャラを入手し強くなる仕組みが取り入れられ、ゲームに終わりがないのも特徴。こうした嗜癖(しへき)性が強いゲームは、脳内で報酬の役割を担う神経伝達物質ドーパミンが分泌されやすく、達成感や爽快感を味わえる」

 -脳の中ではどんなことが起きているのか。

 「ギャンブルでは当たる確率が低いほど報酬への期待が大きくなり、ドーパミンの量も多く分泌される。依存症はこのサイクルを繰り返し続けることで、脳の報酬回路が支障をきたし、行動のコントロールを失う。ゲームをやりたいという衝動が抑えきれず、夜遅くまでした結果、朝起きられなくなったり、感情が制御できなくなったりして、社会生活に支障が出てしまう。ネットやギャンブルへの依存は薬物依存と共通したメカニズムと考えられている」

 -依存症になりやすい人は。

 「依存症は現実逃避が強く関係している。自己肯定感や自尊心が低いことが要因として考えられる。1人で依存に打ち勝つことは難しい。周囲や家族が本人の苦しみを理解し、支えてもらうことが治療につながる」

 -本人にできることは。

 「自分がどういう時にゲームをやりたくなってしまうか、どのぐらいの時間を費やしたのか。ノートに付けるなど『見える化』し、インターネットを使わない時間を増やしていくことが重要だ」

(聞き手・前川茂之)

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