国重文で神戸最大級の洋館・旧ハンター住宅が移築前最後の一般公開

　神戸市は灘区の王子公園にある国重要文化財「旧ハンター住宅」の一般公開を１２月２８日で終了する。
　１８８９年ごろに建てられた近代洋風建築で、現存する市内の洋館では最大規模。１９６３年に保全目的で北野地区から王子公園に移された経緯がある。今後、耐震化工事のため建物を解体し、文化庁の許可が下りれば、元々建っていた中央区・北野地区の「旧山口邸」敷地内に移築予定。来年１月から建物内の調査を開始し、４月以降に解体工事に着手する見込み。
　再公開までには数年を要する。年内の一般公開は土日の午前９時から午後４時半まで。入館無料だが王子動物園の入園料（高校生以上６００円）が必要。１２月２０日にはクロージングイベントを開催し、学芸員による歴史紹介と市室内管弦楽団の演奏を実施。午前と午後の２部制で各先着２０人、８日から市のイベントサイト「おでかけＫＯＢＥ」で申し込み受付。