ひょうご経済プラスTOP 決算 西松屋チェーン3年ぶり減益 2月期、円安で仕入れ原価増 売上高は過去最高

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西松屋チェーン3年ぶり減益 2月期、円安で仕入れ原価増 売上高は過去最高

2023.04.05
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(注)表の数字の単位は百万円。▲は赤字計上か、割合減少。前期の配当は実績

(注)表の数字の単位は百万円。▲は赤字計上か、割合減少。前期の配当は実績

 ベビー・子ども用品の西松屋チェーン(兵庫県姫路市)が5日発表した2023年2月期決算(単体)は、円安で海外からの仕入れ値が上昇し、経常利益、純利益とも3年ぶりの減益となった。売上高は28年連続で過去最高を更新した。

 商品価格をほぼ据え置いたため、利益率が下がったほか、電気代の高騰で、水光熱費が2割近く上昇したことも影響した。

 売り上げでは、力を入れる小学高学年向けが衣料品を中心に3割伸びた。昨夏の新型コロナウイルス流行「第7波」を受けマスクなど衛生用品も好調。40店を新規出店、9店を閉じ、店舗数は1067となった。

 24年2月期は自社ブランド(PB)商品の強化やセール販売の比率低下で、増収増益を見込む。姫路市内で会見した大村浩一社長は「春物から一部価格を見直した。品目を絞って生産ロットを大きくするなどコスト削減も進める」と話した。

 新たに28年2月期に売上高2500億円、経常利益250億円を目指す中期目標も公表。新規出店に加え、PB比率を23年2月期の27%から5割まで高め、ネット販売も約5倍に伸ばしていく。(広岡磨璃)