経済
減る魚、海の栄養回復に尽力 田沼政男・兵庫県漁業協同組合連合会長に旭日小綬章
兵庫県内の漁業を長年にわたって支えてきた県漁業協同組合連合会(県漁連)の田沼政男会長(70)=明石市=が、今年秋の叙勲で旭日小綬章を受けた。漁家に生まれ、中学生の頃から携わってきた海。近年、きれいになった半面で、栄養が不足して魚は減り、食卓からも遠ざかる現状に危機感を募らせる。「続けてこられたのは皆のおかげ」と相好を崩す田沼さんに、これまでの歩みや思いを聞いた。(三宅晃貴)
中学1年のとき、父が底引き網漁船のローラーに巻き込まれて片脚を失った。家族を養うため、15歳から船に乗った。「働かないとご飯が食べられない。迷いはなかった」
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