経済
キットカット50年で新商品「史上最高のサクッサク感」 ネスレ日本、大袋4種を大幅リニューアル
ネスレ日本(神戸市中央区)は、大袋のチョコレート菓子「キットカット ミニ」の4種類をリニューアルし、9月1日から順次発売する。英国で誕生したキットカットが日本に上陸して今年で50年となるのを機に、製造工程などを見直し約3年かけて刷新した。25日に東京都内で開いた発表会で「史上最高のサクッサク感」とPRした。
キットカットは1935年、英国の会社が開発。73年に日本で発売され、88年に同社をネスレが吸収した。国内では抹茶味や日本酒味など400種類以上を展開し、ご当地商品も販売。商品名が「きっと勝つ」に似ていることから受験の祈願グッズとしても定着している。
発売されるのは赤い袋でおなじみの「キットカット ミニ」や「濃い抹茶」など全4種。レシピのリニューアルは2010年以来13年ぶりだが、大規模な刷新は初めてという。
今回は英国やスイスなどの製品開発チームと協力し、約100種類の試作品を作成。チョコレートのカカオ分を増やし、ウエハース生地の発酵工程やクリームのレシピなども改良した。
生産に携わった新井拓実さんは「歴史ある製品を大きく変えることは簡単ではなかったが、社内の力を集結させた」。他国の開発も担当してきたジリオ・ハファエルさんは「世界一の商品ができた」と自信を見せた。(末永陽子)