ひょうご経済プラスTOP 経済 廃棄物と木材を混焼させ発電 神戸の大栄環境、三木にバイオマス発電施設 6月運転開始

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廃棄物と木材を混焼させ発電 神戸の大栄環境、三木にバイオマス発電施設 6月運転開始

2023.05.16
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完成した三木バイオマスファクトリー=三木市口吉川町吉祥寺(大栄環境提供)

完成した三木バイオマスファクトリー=三木市口吉川町吉祥寺(大栄環境提供)

完成した三木バイオマスファクトリー=三木市口吉川町吉祥寺

完成した三木バイオマスファクトリー=三木市口吉川町吉祥寺

 廃棄物処理大手の大栄環境(本部・神戸市東灘区)は、木くずなどのバイオマス資源と各種廃棄物を混焼して発電する施設「三木バイオマスファクトリー」(兵庫県三木市)を完成させた。6月に運転を開始する予定。

 同社の三木リサイクルセンター内に建設。木質燃料による専焼も検討したが、安定調達が難しいため、同社が受け入れる廃プラスチックなどとの混焼にした。将来的にはバイオマスの比率を高めていくという。

 約1万5千平方メートルの敷地にボイラー棟やタービン棟などを設置し、従来の焼却炉よりも発電効率を高めた。発電能力1万1700キロワットで、一般家庭約2万8千世帯分に相当。固定価格買い取り制度(FIT)を利用し、20年間、関西電力送配電に売電する。温熱の利用も検討しているという。

 10日に式典があり、関係者約80人が新しい施設の完成を祝った。金子文雄社長は「廃棄物処理施設を核にした地域循環を目指し、再生可能エネルギーの活用といった社会課題に貢献したい」と話した。(横田良平)