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神戸ビーフ、アラブで販売拡大へ サウジ王子と年150頭の輸出契約締結 食肉加工卸エスフーズなど

2023.04.24
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調印式に臨む(右から)エスフーズの村上真之助社長やフェサール氏ら=神戸市中央区港島中町6、神戸ポートピアホテル

調印式に臨む(右から)エスフーズの村上真之助社長やフェサール氏ら=神戸市中央区港島中町6、神戸ポートピアホテル

神戸ビーフを試食するサウジアラビアのフェサール王子=神戸市中央区港島中町6、神戸ポートピアホテル

神戸ビーフを試食するサウジアラビアのフェサール王子=神戸市中央区港島中町6、神戸ポートピアホテル

歓迎式典の会場で、神戸ビーフを試食するサウジアラビアのフェサール王子=神戸市中央区港島中町6、神戸ポートピアホテル

歓迎式典の会場で、神戸ビーフを試食するサウジアラビアのフェサール王子=神戸市中央区港島中町6、神戸ポートピアホテル

 兵庫県の高級ブランド牛肉「神戸ビーフ」が2月に初輸出されたサウジアラビアで初の指定登録店となった食肉輸入商社を経営する同国王子フェサール氏が24日、神戸市を訪れ、食肉加工卸エスフーズ(西宮市)などと輸出契約を結んだ。年間150頭の大型契約。神戸ビーフを試食したフェサール氏は「近隣諸国にもこのおいしさを伝えたい」と、富裕層の多いアラブ圏での販売拡大に意欲を見せた。(三宅晃貴)

 サウジアラビアへの輸出は三田食肉センター(神戸市北区)が昨年10月、日本で初めて同国の基準に準じた「ハラル認証」を取得し実現した。厳格な食事の戒律があるイスラム教圏への神戸ビーフ出荷はアラブ首長国連邦(UAE)、カタールに続き3カ国目。サウジは人口が多く、富裕層も増加しているという。

 この日は、神戸市内のホテルで関係者ら約20人が見守る中、フェサール氏やエスフーズの村上真之助社長、ブランドを管理する神戸肉流通推進協議会(神戸市西区)の関係者らが契約書を締結。村上社長は「中東諸国に神戸ビーフの輸出を拡大していきたい」と期待を込めた。

 フェサール氏は「おいしいだけでなく、牛が生まれる前から肉になるまでの管理が行き届いている。肉のストーリーも大切にしている」と評価した。同氏は、国内の小売や飲食店に卸すが、レストラン経営や周辺諸国への輸出も検討しているという。

 続く歓迎式典では、ハラル認証を取得した神戸ビーフのサーロインが振る舞われた。口にしたフェサール氏は「アメージング(素晴らしい)」と笑顔を見せた。