経済
沢の鶴がノンアル市場に攻勢 オランダの老舗とタッグ、ノンアルビール販売 麦芽の甘み感じる商品
沢の鶴(神戸市灘区)は14日、オランダのノンアルコールビール「Bavaria(ババリア)0・0%」の日本での販売権を取得したと発表した。1719年創業のビール会社スウィンケルス・ファミリー・ブルワーズと手を組み、ノンアル市場に攻勢をかける。
スウィンケルス社は自国内外に8醸造所を持ち、ビール300種を製造、世界130カ国に輸出する。ノンアルは1978年に発売。先進国などで需要が伸びる中、日本市場に着目し、両社を知る経営者の紹介で沢の鶴に販売を委託した。
ババリア0・0%は真空状態で低温蒸留。完成後にアルコールを抜き取る。麦芽の甘みなどビール本来の味わいが楽しめるという。
沢の鶴の担当者は「自社商品とかぶらないので、相乗効果を目指したい」と語る。330ミリリットル入りの缶で、3月から量販店や酒販店などで販売し、初年度売り上げ300万本を目指す。
この日、東京のオランダ大使館で発表会があり、約70人がババリアや日本酒を楽しんだ。