ひょうご経済プラスTOP 経済 値上げもなんの! 買い控えなきバレンタイン商戦 「自分用」「感謝」…贈る理由も広がって

経済

値上げもなんの! 買い控えなきバレンタイン商戦 「自分用」「感謝」…贈る理由も広がって

2023.02.01
  • 印刷
華やかなチョコレートが並ぶ特設売り場=神戸市中央区明石町、大丸神戸店

華やかなチョコレートが並ぶ特設売り場=神戸市中央区明石町、大丸神戸店

兵庫の素材を使ったチョコレートの限定セット=神戸市中央区小野柄通8、神戸阪急

兵庫の素材を使ったチョコレートの限定セット=神戸市中央区小野柄通8、神戸阪急

大丸神戸店のイートインで販売する「カカオサンパカ」のソフトクリーム(大丸神戸店提供)

大丸神戸店のイートインで販売する「カカオサンパカ」のソフトクリーム(大丸神戸店提供)

モロゾフの新ブランド「花と酒とチョコレート」の商品(大丸神戸店提供)

モロゾフの新ブランド「花と酒とチョコレート」の商品(大丸神戸店提供)

明るい雰囲気の内装で飾られたバレンタイン向けのチョコレート売り場=神戸市中央区、大丸神戸店

明るい雰囲気の内装で飾られたバレンタイン向けのチョコレート売り場=神戸市中央区、大丸神戸店

 3年ぶりに新型コロナウイルス対策の行動制限のない中で迎える14日のバレンタインデー。兵庫県内の百貨店では、原材料高や円安の影響で商品は値上がり傾向ながら、買い控えはみられないという。「密」を避けた昨年までとは違い、開店前にはチョコを求める行列ができている。

■対象は多様化

 バレンタインチョコの対象は多様化しており、「本命」や「義理」以外にも友人や家族、自分用に加え、「感謝」を伝えるために贈る人も増えている。

 神戸阪急(神戸市中央区)は14日まで、初出品の12ブランドを含む75ブランドを集めた「博覧会」を本館9階で開催。特設売り場にイートインスペースを設け、チョコレート味のソフトクリームなどを用意する。

 地元色を打ち出し人気なのがナカムラチョコレート(同市東灘区)による6個セット(2668円、数量限定)。但馬の本ワサビを漬け込み、丹波の酒蔵仕込みのジンを効かせた薄緑色の1粒が入る。8日からは神戸・阪神間のショコラティエ8人の味を集めた「オリジンコウベ」(3888円、同)も発売する。

 価格は昨年から5~10%ほど上がっており、メーカー側もハート形など凝った包装を方形に改めるなどコスト減の工夫をしている。

■大半のブランドで値上げ

 大丸神戸店(同市中央区)も14日まで6会場で展開する。モロゾフ(同市東灘区)の新ブランド「花と酒とチョコレート」など約90ブランドが出店。昨年より1割多く、海外高級ブランドやチョコ以外の菓子を強化した。大半のブランドで最大約10%の値上げとなった。

 神戸市東灘区の女性(51)は夫や息子、友人に計5個を買った。「高くなっても、こればかりは奮発しないと。喜ぶ顔を想像しながら選びました」と満足そうだった。

 山陽百貨店(姫路市)は13日まで、開店70周年を記念したせっけんとチョコのギフトセットや初出店のブランドのチョコなどを販売。加古川ヤマトヤシキ(加古川市)は14日まで、著名ブランドやキャラクター商品を用意する。