経済
環境装置メーカー「タクマ」高砂に新工場棟、生産能力20%向上 バイオマス発電のボイラー手がける
環境装置メーカーのタクマ(兵庫県尼崎市)は26日、高砂市の播磨工場で、建て替えた工場棟の開所式を開いた。ごみ処理施設やバイオマス発電所のボイラーを生産。約130億円を投じて最新設備の導入や自動化を進め、生産能力を20%高めた。アフターサービスの拠点も設けた。
新工場棟は鉄骨造りで、延べ床面積約1万9千平方メートル。操業約80年の老朽化した旧工場棟の向かいに建設し、今月稼働を始めた。
設備も更新し、製造工程管理や熟練工の技術伝承のためデジタルツールを活用。使用電力は実質的に再生可能エネルギー100%で、高潮浸水対策も施した。旧工場棟は解体し、跡地には年内に倉庫棟を建てる。
事務所棟(2階建て、延べ床面積約4300平方メートル)も新設し、アフターサービス拠点「サプライ・ラボ」を整備。プラント部品を保管し、施設運営を受託する顧客が必要な時に出荷できるようにした。
式典には、地元や工場の関係者ら約30人が出席。南條博昭社長は「生まれ変わった播磨工場から、社会課題の解決に資する製品を生み出し、サービス向上に努めたい」とした。