経済
ずーっと応援します!だって…140年前から「大関」だもの 酒造大手の大関、日本相撲協会とSDGsで連携
酒造大手の大関(兵庫県西宮市)は、日本相撲協会と、持続可能な社会の実現に向け、ともに取り組む「サステナビリティパートナー契約」を結んだと発表した。約140年前から商品に大相撲の地位の名を冠するなど由緒深い両者が持続可能な開発目標(SDGs)へ手を取り合う。
同契約は、1500年以上続く相撲の歴史での学びを生かし、持続可能な世界をパートナー企業と目指す同協会が申し入れた。1月から取り組みを始め、現在大関を含む6社と締結。兵庫県内では他にネスレ日本(神戸市中央区)が参画している。
大関は1884(明治17)年、当時の相撲の最高位で、思った以上の良い仕上がりを指す「大出来」に読みが似ている「大関」を主要銘柄に採用。1962(昭和37)年には社名にも取り入れた。58(同33)年からは年6回の大相撲本場所の優勝力士に「大関杯」や大関の酒樽を贈るなど、長年歴史を共にしてきた。
相撲と同じく、日本酒という日本の伝統文化を継承してきたこともあり、同社は「シナジー(相乗効果)を期待し、共により良い社会の実現に向けた活動を続けたい」とする。
8日に東京・両国国技館で初日を迎える初場所から、観客に配る観戦ガイドに広告を掲載。共同でのキャンペーンや商品開発などを進めるという。