経済
1号店オープンから22年 業務スーパー、27日で1000店舗達成 意気込む社長「将来的には…」
神戸物産(兵庫県加古川市)がフランチャイズ(FC)展開する「業務スーパー」が、27日に北海道函館市でオープンする新店で千店舗を達成する。2000年の1号店開業から22年。着実に店舗網を拡大し、店舗数で全国最大級の食品スーパーに成長した。26日に本社で記者会見した沼田博和社長は「将来的に1500店を目指す」と、早速新たな目標を掲げた。
前身のスーパー「フレッシュ石守」が1981年、加古川市で創業。85年に法人化し、00年に同県三木市に業務スーパー1号店を開いた。当初からFC方式で出店を加速させ、92年に中国で工場を設立、08年に日本で食品工場を合併・買収(M&A)して製造分野にも進出。安価でユニークなプライベートブランド(PB)商品も積極出店を支えている。
21年2月、全都道府県への出店を達成。今月27日オープンする「函館田家店」で千店舗となる。このうち直営は3店のみという。
沼田社長は「計画より早く実現できた。千を限界と捉えた時期もあったが、店ごとの収益性が高まり、1500も達成可能な数字として見えてきた」とし、関東への出店拡大や、生産、物流拠点の増強で年30~40店の出店を続ける方針を示した。(広岡磨璃)