経済
古今東西、味わい深い日本酒と酒器ずらり 菊正宗「盃展示館」4月6日にオープン
菊正宗酒造(神戸市東灘区)は4月6日、日本酒の歴史と酒器をテーマにした見学施設「盃展示館」をオープンさせる。同社が所蔵する全国各地の杯のコレクション約400点を常時展示し、酒器を通して日本酒の奥深さを紹介する。
同社の敷地内で、蔵などとして使われていた施設の一部を改装。同社の日本酒文化を紹介する施設としては、「菊正宗酒造記念館」、「樽酒マイスターファクトリー」に続く3カ所目となる。各施設の融合でさらなる集客と日本酒の魅力発信につなげる。
新施設では、酒造りの歴史や発展に沿って酒器の変遷を紹介する。杯は、同社の元社員が集めた1600点ほどのコレクションの中から約400点を厳選。江戸時代の名工による名品や各地の陶磁器のほか、貝やヒョウタンで作られたものなどさまざまな杯を展示する。器の違いによる日本酒の飲み比べもできる。
嘉納治郎右衞門社長は「国内外の観光客に日本酒の素晴らしさをもっと感じてもらえるよう、発信拠点を強化する」と話す。今後も収集を続けるという。
入館無料。見学は1日3回、各回定員20人で、希望日の2日前までに予約サイトから申し込む。(赤松沙和)