世界を舞台に 飛び立つ兵庫 KOBE SIMBUN LEADERS CLUB 2025

ごあいさつ ごあいさつ

 今年1月、阪神・淡路大震災から30年となりました。6434人もの犠牲者が出た甚大な被害について、忘れることは決してありません。一方で、多くの支援を受けながら復興は進み、次なるステージへ兵庫・神戸が移行する段階を迎えています。

 神戸空港は、2006年の開港以来、旅客数が初めて350万人を突破しました。4月には第2ターミナルビルが完成して、韓国をはじめ、アジア各国・地域に国際チャーター便が就航し、国内有数の国際空港へと生まれ変わります。ウオーターフロントでは、最大1万人収容のジーライオンアリーナ神戸が開業し、バスケットボールBリーグの試合や音楽イベントなど、多彩な催しで新たなにぎわいゾーンを創出します。

 大阪・関西万博もいよいよ開幕です。国内のみならず、海外からも多くの観光客が訪れることが見込まれます。多様な文化をもつ兵庫・神戸を世界に向けて、大きくアピールできる絶好の機会であると期待が膨らみます。

 今こそ、より良い未来づくりへ、地域一体となることが肝心です。「オール兵庫の力の結集」を掲げる「神戸新聞LEADERS倶楽部」の真価が試される年であると、思いを新たにしております。

 2014年に発足した本倶楽部は、地元を代表するトップの皆さまと手を携え、さまざまな事業を実施してまいりました。本日、12年目のスタートを切ることができましたこと、心より感謝申し上げる次第です。

 今回の特集をはじめ、倶楽部通信の紙面やウェブを通じまして、会員各社のお取り組みや新商品開発をご紹介いたします。各界の第一人者をお招きしての講演会や、次世代を担う社員の皆さまへの特別セミナーなど、多彩な展開を図ります。

 1898(明治31)年に創刊した神戸新聞は、おかげさまで128年目に入りました。兵庫県内ナンバーワンのシェア、発行部数に加え、電子版NEXTとともに、地域のきめ細かな「確かな情報」をお届けして、皆さまのお役に立ち、ともに歩んでまいります。引き続きのご支援、お力添えを、どうぞよろしくお願い申し上げます。

神戸新聞社 代表取締役社長
梶岡 修一